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2018.4.11新宿調理師専門学校 上神田梅雄(かみかんだうめお)校長から学ぶ

 いそのグループで参加した方も多い、「タニサケ塾」の関西在住の体験者が中心となり、「大阪・松岡会」が3年前に発足されました。松岡会長に縁の深い方が講師となり、会員が学んでいく形式です。講師はどちらかといえば、高学歴でない方が多いです。地方の貧しい村から飢えをしのぐために都会に出ざるを得なかった方もみえます。彼らは、どん底から這い上がってくる中で、多くの人たちに助けられたり、裏切られたり失敗しています。
 共通していることは、笑顔と忍耐がありました。体験の中から、彼らは独自の成功の法則を見出されました。
その成功の法則は人から学んだものではなく、魂の中から沸々と湧き出てくるといった類のもので、この珠玉の言葉が、一旦外に出ると聴くものに震えるような感動を与えます。
 このことは、私たちに聴いたことや読んだものは頭の表皮一枚にこびり付いているだけのものです。血の滲むような体験や実践から得るものだけが、自分の体に身につくことを教えられました。
 第7回目は、新宿調理師専門学校の上神田梅雄校長でした。演題の「人生で大事なことは全て厨房で学んだ」
という言葉どおり、厨房で学んだことを学校経営に生かし、校風を進化させて生徒数を2倍にして、立派な調理人を輩出する学校に再建した方でした。
 私の心に響いた多くの言葉がありました。

●料理方法は全て5方に(生・焼・煮・蒸・揚)に分類される。
●和食は日本という恵まれた四季をもつ国土だから考え出せる5法が使える最高の料理。
●中華料理は200度以上で焼く、揚げる。どんなものも食材にできる。だから華僑は全世界を席巻できた。
●家庭のお袋の味が、今は残念ながら、コンビニ袋の味。
●生徒は年間250回も学校に来てくれる大切なお客様。呼び捨てにするのはもってのほか。
●いつから「調理師」が上から目線の「先生」になったのか。先生ではありません。
●鍋磨き大会を開催した。使った後は、使った前より綺麗にして返す心の養成。

 後日、上神田校長からおハガキが届きました。
 「調理師とは食卓に笑顔の花を咲かせる仕事」という経営理念が印刷されてありました。そして、共に美しい文字で、「たかがチンピラ板前ごときの私が、偉そうなことを述べ、恥ずかしい思いです。全ては松岡会長の企てごとでございますので、お赦しください」とありました。味わい深い言葉ですね。
 どこまでいっても謙虚であり、常に学ぶ姿勢を忘れない。実践から湧き出てくる言葉を発する。これらを私たちの目指す姿にしていきたいです。
合掌
(愛たいむす第38号より引用)

2018.3.6江戸しぐさから「イキ」を学ぼう

 「イキ」という言葉があります。漢字は「粋」と書きますが、今回はこの粋ではありません。今月はこの「イキ」という言葉の意味を理解して、生活の一部に取り入れてみてほしいという願いです。
 この「イキな人」という存在は、そもそも時代を遡り、江戸時代の「江戸しぐさ」を身に付けた人たちのことを指すようです。
 「江戸しぐさ」とは、お説教臭い道徳論ではなく、カッコイイ庶民の美学として広がり、江戸の人たちが身に付けた礼儀作法だったようです。大人たちがこの美しいしぐさを率先して行ったため、子供たちはカッコイイ大人に憧れ、そのような「しぐさ」を真似したようです。
 代表的な「しぐさ」を数点挙げます。
  1.お心肥: 気の利いた人間になるため、自分を磨き、教養を身に付ける。

  2.亀の甲より年の功: 世間を見る目をもったお年寄りを皆が大事にする。お年寄りも、若者を笑わせ、立てて、知恵を伝承するなど若者を育てることが評価の基準であった。

  3.子供の養育方針: 三歳心、六歳躾、九歳言葉、十二歳文、十五歳理。子供の発育の段階にそって、養育する。

  4.人みな仏の化身

  5.もったいない大事「しぐさ」: 全て使い切る循環型エコ社会。物を大事にする「もったいない」の心。

  6.草主人従: 草(自然)を主人と考え、人間はそれに従うべきであるという考え。

  7.おかげさま: 目には見えない陰の動き、すなわち神仏の加護があったことに対する感謝の言葉。

  8.有り難う「しぐさ」: 「有り難い」つまり「めったにありえない」という日本語は見えない関係も含めて、ありがとうと言っていること。

  9.いい笑顔はすべてに優る。

 10.駕籠止めしぐさ: 目的地の前で降りて歩いて訪問する。いつまでも謙虚な態度。

 11.こぶし腰浮かせ: 満員の渡し船に、一人が乗り込んできたら、気持ちよく腰を浮かせて、こぶし一つ分横へずれて、席を空ける。

 12.傘かしげ、肩引き: 狭い道で、相手にしずくが落ちないように、傘を逆側に傾けたり、肩を引いて、相手に当たらないようにする。

 まだまだ八百八十くらいのしぐさがあるようです。
 江戸時代は二百六十年以上もの間、戦争のない時代が続いた世界の歴史においても例のない時代であり、その平和で安心な社会を支えたのが、この「江戸しぐさ」だったと考えられます。
 当社の社員さんも、江戸の町民をみならって、思いやりをもってお互いを大切にし、相手の成長を喜ぶ「イキ」な人になれるといいですね。一人ひとりがこの「江戸しぐさ」を学び、二百六十年続いた江戸時代のように、当社も百年企業の道を共に歩んでまいりましょう。
合掌
(愛たいむす第37号より引用)

2018.2.6娘への手紙

 成人式の娘が照れながらでも、嬉しかったようです。娘に宛てた手紙を載せます。親バカだと思い、お赦しください。
 娘へ
 成人式おめでとう。晴れて大人いりだね。あなたとの思い出で一番印象に深いのは、城北病院で生まれたときに遡ります。生まれたその姿で、看護婦さんに抱かれていましたが、一瞬目が大きく開けられ、上目使いで、「これが私のお父さん」としっかり見つめられたときです。すでに意思をもった目をしていて驚きました。
 その後は習字の先生との出会いで、長年続けたことで、一瞬一瞬を懸命にやること、そして継続することが大切なことなど様々な学びをしていると思います。
 大学では、ゼミで人間関係に揉まれて挫折したこともあったようだけど、人は挫折しながら、悩みながら、乗り越えていき成長をするもの。これからもあなたが高い「志」をもてばもつほど、挫折はやってきます。でも乗り越えられない壁はやってこないから大丈夫。努力すれば必ず道は拓けます。
 お父さんも会社のことがあり、大変な年月でなかなか遊んであげられなかったけれど、その分お母さんがしっかり育ててくれたおかげで、すくすくと素直でよい娘になったと喜んでます。これからまだまだいろいろあると思いますが、ひとりで考え込まず、人生の先輩たちに教えを貰いながら、元気で明るく楽しい人生を歩み続けてください。楽しい人生を過ごす人ほど、年を取らないようです。
 それともうひとつ。あなたの生活はあらゆるヒトが作ったあらゆるもので支えられています。また、あなた本人でさえ、意識しない見えない力で、動かされています。体の臓器がそうですね。あらるゆものが当たり前でなく、あらゆるものが、感謝の対象になります。これを「感謝力」といいます。お父さんも最近この言葉を知りました。この「感謝力」を日常に実践していくと、不思議に力が湧いてくるし、ついてる自分を発見できます。
 この成人の日にあたり是非日常に「感謝力」を活用されていくといいです。本当にあなたには、我が家に生まれてきてくれてありがとう。深く感謝しています。これからもどうぞよろしくお願いします。
2018年1月8日 父より 
(愛たいむす第36号より引用)

2018.1.12謹賀新年

 社員およびご家族の皆様、輝く2018年の新春を迎えまして、益々溌剌として元気のことと拝察致します。日頃は、当社の企業活動に陰になり日向になり、絶大なる協力を賜り心より御礼申し上げます。本年もどうぞ変わらずよろしくお願い申し上げます。
 昨年を振り返りますと、一昨年で安定した収益改善の道のりを踏襲しながら、細かい部分を修正し、本格的に安定走行に入ってきた感があります。売上げの二本柱の内の取売商品については、お付合いの古い仕入先から、メーカートラブルの玉規制の中でも多くの材料をお分け頂きました。また製造品については、新材市況がナフサ連動により上昇する局面のなか、引き合いが多く復活し、価格が通るようになり、製法においても先行配合のやり方で原価コントロールがうまく行き、価格、品質ともに適正な配合が成されるようになり、利益に貢献するようになりました。
 経費面においても、トヨタ生産方式ならぬ、いその生産方式が、製造品のリードタイムを短縮させ、在庫減等の経費圧縮につながっています。更にISO手法により進化させて頂きたいです。
 今期51期から、経営理念を「今こそ地球に恩返し」に変えています。この地球に生まれていることだけでも十分に感謝し、恩返ししよう。常に心に感謝をもつ=「感謝力」の経営理念です。実践してまいりましょう。
 欧州から帰国して、今年、日本がじっくり考えるべきは、ユニセフが揚げた「17の持続可能な開発目標」(以下略して、SDGs「サスティナブルデベロップメントゴールズ」)の考え方にどう向き合うかだろうと思います。この開発目標は、欧州では官民ともかなり強く意識しているようで、今回の会議のなかでも話されていました。社会全体で取り組んでいる様子です。 日本でも大手企業を中心として、SDGsの考え方を広めていくことにコミットメントしている会社が増えてまいりました。企業単独の利益ではなく、そのことが、公共の利益にどう影響を及ぼすのかを、見極めていくという社会性のある企業づくりをするということです。
 いそのもリサイクル材の普及、コミュニケーション活動の推進、そして、社員教育等を行っていますが、更に上積み目標を決めて推進していく必要があります。多くの目標をもつSDGsですが、一人ひとりの身近な行動で、解決できるものもあります。いそのはこれから100年企業を目指しますが、これを可能にするのも、このSDGsではないだろうかと思えてなりません。新しい言葉ではありますが、是非この言葉に親しんで頂き、まずは、身近に感じて頂きたいです。合掌 
(愛たいむす第35号より引用)

2017.12.26「感謝力を活用する」~あるプロゴルファーの話から

 先日、西日本プラスチック製品工業協会の設立60周年を記念して、大阪のホテルで式典が開催されました。その講演会で聞いた話を皆さんにお伝えしたいと思います。
 講師の名前は古市忠夫氏。現在77歳。今回の講演は599回目。多くの奇跡を体験してきた。人は自慢話というが違う。あまりに多く続くので偶然ではない。被災に遭った茫然自失の写真を見せながら、54歳の時に阪神大震災があり、すべてを失った。皆からの義援金で450万円を手にし、プロゴルファーを目指した。
 倉本プロから、ハンディ0ではプロになれない。+4が必要。飛距離のハンディで+4にはなれないと言われた。でも諦めなかった。59歳の1999年に合格したときは1800人との戦いの中で、わずか50人に残った。同期は星野英正や小田孔明。プロテストの当日は4次試験で、最終ホール左の池1メートルの処、しかも木の根っこにボールがあった。
 パーセーブしなければ不合格になる絶体絶命のピンチ。キャディが持ってきたのは意外にも9番アイアン。狙えという意味であった。会心のショットは見事木を抜けてナイスオン。なんとバーディで堂々3アンダーとなって合格した。あの9番アイアンがなければ、今頃は違った人生であったろうと。それ以降も当時全盛期のタイガーウッズとラウンドした。普通にラウンドすると1億5千万円。テレビ対局で、互角に戦ったので、追加ラウンドで無料であった。
 被災してから、20年経過して、ある方の計らいで、聖地セントアンドリュースでプレイできた。また、「ありがとう」という自分を主人公にした映画ができ、薬師丸ひろ子が先ほどのキャディとなり、共演できた。自分にとってこれらは、奇跡以外の何物でもない。
 なぜこんなことが起こっているのかを紐解くと、感謝の力「感謝力」の何物でもないと思う。真の勇気・誠とはなにか。それは絶大なる積極性プラス感謝力である。
 ゴルフは心の格闘技。若い人は才能と努力は満点。自分は、才能と努力は70点。でもそれを補う感謝力があり、これが心を鍛え、今でも現役のトーナメントプレーヤーとしてやれる秘訣だと思う。また、感謝力は、脳の働きも活性化する。こうして講演しているとどんどん新しいことが湧き出てくる。以上が講演内容の趣旨です。
 皆さんは、ただの自慢話だと思いますか? いそのは51期から経営理念を新しくしました。
 地球への感謝の心です。身近なものにいつも感謝の気持ちを表すことが、人生を豊かにする考え方だと思います。「今こそ地球に恩返し」の心を大事にして頂きたいです。

(愛たいむす第34号より引用)

2017.11.20経営理念の変更について

 改めて経営理念についての所感を述べたいと思います。経営理念はその会社の存在意義です。会社というものは社会の公器であり、一定の役割があります。その役割が無くなったら社会から排除されます。つまり倒産です。その会社が生み出すサービスや生産物が、社会に供給され続けなくてはならない会社に変わり続けてこそ、初めて継続をゆるされていくこととだと思います。
 振り返っていそのが60年続いているのは、その時代時代で、再生プラスチック材料の最先端を走っていたからだと思います。なぜ最先端を走れたかというと、顧客や社会の要望に併せてゆっくりと、ソフトやハード面を変化させていったからだと思います。石橋町の町工場から始まり、近郊の自動車部品工場との協業でリサイクル技術を学んだことや大手化学品材料メーカーと結び、新材とのコンパウンド技術を学んだことそして最近は、高度化財団との実証実験が開始されることなどが変化の例ですね。今回経営理念を「今こそ地球に恩返し」に変えました。…(以下略)

(愛たいむす第33号より抜粋)