社長のひとりごとCOLUMN

社長のひとりごと
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2021.04.05竈門炭治郎から「炭」の話題2つ

 昨年の10月から興行収入400億円を突破してロングラン上映されている劇場版「鬼滅の刃」ですが、自分もコロナ禍の5月にネットフリックスで鑑賞したことが契機になり、本も全巻購入し、映画も公開した翌日には観にいくという有り様で、このような高揚感を抑えることができないのは初めてで、よほど何かが響いたのだと思います。
 炭治郎が命をかけて、掛けがえのないものを守り続け、困難に打ち勝ち成長していく姿に心打たれるといえば簡単ですが、相手の鬼たちの過去に背負った心の痛みなども丁寧に描かれていて、心象描写と美しい絵が相まって、奥深い世界に誘われます。

 竈門炭治郎の名前の「炭」にまつわる言葉を二つ紹介します。

 一つは「炭に入れた火箸を握って離さない」です。一言でいえば、凄まじい「覚悟」を表した言葉です。人がひとつのことを成し遂げようとすると、前人たちがやったことがない道を開拓せねばならないです。
 今、弊社が力を入れている自動車の精緻解体から、プラスチック部品を取って、再度自動車部品に戻す、通称Car to carリサイクルは、過去には誰もやったことのない事業でした。この拡大には、辛く苦しいことがあろうと、志を曲げない、逃げない、諦めない、くじけない、やり切る、やり抜く覚悟が必要です。焼け火箸を握るなどとは、現実にはあり得ませんが、これほどの覚悟がなければ一端のことはできないと言っても過言ではないと思います。

 もう一つは「炭のような人間になれ」です。「ユダヤ人大富豪の教え」でベストセラー作家になった本田健さんの言葉です。29歳の時、お金にまつわる本を書こうと思ったができず、育児でセミリタイアした期間も含めて、4年後に書いた本が処女作でベストセラーになったことで、この4年間が停滞期間ではなくて、作家としての熟成期間になったことの経験を話しています。
 焚き木やバーベキューをやる時、木はパッと炎があがり、メラメラ燃えますが、すぐに燃え尽きます。炭は、火を起こすまでに時間はかかりますが、いったん燃えるとなかなか消えません。地味でかっこう悪いように見えますが、人生においてもジワジワ成功していき、年老いても内なる火はいつもついていて、風を吹き込めばいつでも燃え上がる人生。いかがでしょうか。「炭」のような人間になってみたいですね。

 二つの「炭」にまつわる話題。双方ともに、「忍耐」の重要さを物語ります。

合掌

2021.03.03「感動の授業」~大畑誠也教授のこと~

 大畑教授とは一昨年の10月に一泊研修にて宮崎県椎葉村に行った際にお会いさせていただきました。椎葉村は宮崎県北西部に位置する切り立った山々に囲まれた小さな山村で日本の三大秘境の1つと呼ばれている場所です。「椎葉綾心塾」塾長の綾部正哉氏の話を聞くのに出向いたのですが、椎葉村の夜に同部屋させていただいたのが大畑教授でした。その時交わした言葉が忘れられません。
 「僕は多くの教育の現場で不良学生が立ち直る姿を見てきた。だが、どうしても限界を感じることがあった。何らかの理由で5歳までに親の愛情が与えられなかった子供たちは心底更生はできなかった」という言葉です。
 別の機会に教授の講演を聞きました。教授が考える教育の究極の目的は「親に感謝、親を大切にする」です。高校生の多くは今まで自分一人の力で生きてきたように思っている。親が苦労して育ててくれたことを知らないんです。このことを教えるのに私は卒業式の日を選びました。視聴覚室に集めた最後の授業です。後ろに立っている保護者を生徒の席に座らせ、生徒に隣に正座させる。全員に目を瞑らせてから、『今まで、両親に迷惑掛けたり心配を掛けたりしただろう。交通事故にあって入院したり、親子げんかしたり、弁当に文句言ったり、それを思い出してみろ』涙を流すものが出てきます。『お前たちを高校へ行かせるために、両親は懸命に働いた。学校の先生にお世話になりましたという前にまず親に感謝しろ』『心の底から迷惑かけたと思うなら今隣におられるからその手を握ってみろ』と言うわけです。
 すると一人二人と繋いでいって最後に全員が手を繋ぐ。声を張り上げ『その手は18年間お前らを育ててきた手だ。ゴツゴツした手をしておられるのは、お前たちを育てるために大変な苦労をしてこられたからだ。それを忘れるな』その上でさらに『18年間振り返って、 親に本当にすまんかった。心から感謝すると思う者は、今一度強く手を握れ』というと、あちこちから嗚咽が聞こえてくる。私は『良し、目を開けろ。私が教えたかったのはここたい。親に感謝する授業、終わり』出ていくときに振り返ると親子が抱き合って涙を流しているんです。」
 こんな感動の授業をする大畑教授。でも「限界を感じた」ことがあったと部屋で語られました。
 5歳までの親の愛が極めて重要であることをしみじみと実感させてくれるのです。

合掌

2021.02.15反面教師として学ぶ~「七つの生き方」~

 『社長のひとりごと』は70回を越えましたが、プラス発想で物事を考えようとしていますので、過去に「こうなってはいけない」という文章を書いた記憶はありません。
 今回は、松下幸之助氏の元側近の人物の著書を拝読し、反面教師として、グループの社員に「こうなってほしくない」という考えとして紹介します。頭文字をとり「おまえはひよこ」と覚えてください。
 「お」は「愚かな人」自分で自分の立っている踏み台を壊す人です。飲み屋で会社の悪口や商品をけなしている人たち。周りの人たちはその品を買うでしょうか。会社の発展はありません。回って自分に降りかかってくることになります。
 「ま」は「間抜けな人」努力をしなくても成功すると思っている人です。「人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです」は、イチローの名言です。 
 「え」は「エゴな人」思いやりのない人です。自分中心主義で考え、行動するという「われよし主義」では多くの人から反発を受け、協力は得られない。孤立して、仲間外れにされるのは必定です。
 「は」は「恥ずかしい人」約束を守らない人です。人間が集団で社会を作っている以上、お互いに約束事を守らなければいけないのは当然のことです。約束を守るということが、人間としての証、信用の基本です。その大切な約束というものを守らないとは、実に恥ずかしい人です。
 「ひ」は「卑怯な人」陰でものを言う人、陰で人の批判をする人です。悪口は最初は面白がられます。でもだんだんと忌み嫌われるようになります。なぜなら、「この人は私の悪口も他で言っているのではないか」と思うからです。こういう人は何をやってもうまく行きません。
 「よ」は「幼稚な人」先の読めない人です。子どもが家で目的もなくマッチを擦るのは、それが原因で火事を引き起こすことになるかもしれないことが分からないからです。肝臓がんになるから、酒を控えてくださいと言われたのに飲み続け、肝臓がんで亡くなった方がいました。幼稚な人です。 
 「こ」は「滑稽な人」自分で周囲に言っていることをやらずに、周囲には自分の言っていることを求める人です。公序良俗に反することはしてはいけないと説教していた神父や僧侶が反することをする。自分が日頃、周囲に言っていることとは真逆なことをする人です。
 自分のことに照らし合わせて猛省しています。もう一度初心に帰って、自分を振り返り、反面教師として、この言葉を胸に刻み付けたいと思います。

合掌

2021.01.06「自己変革について」~子会社での出来事

 新年明けましておめでとうございます。みなさん、本年もどうぞよろしくお願いします。
 大府市の弊社グループ会社で、取引先の監査がありました。約1年ぶりの来社でしたが、
その方が内部の変化に驚かれ、「もう同業他社で、手本になるところはない。手綱を緩めることなく、 これからは世界一を目指してほしい」と言われました。現場の改善をやる中で新米課長のやる気に火が付つき、 仕事の面白さが分かってきたのでしょうか、監査の中で課長自らがこの1年間やってきた事柄を元気に自信をもって発表していました。 この課長らの成長ぶりも、この方の言葉に繋がったと思います。
 特にコロナで仕事のなかった4~7月の間に、自ら考え、悩みながら行動し、汗をかきながら工程改善をしたことが、 11月までに花が開いて、売り上げは、ほぼ90%まで戻っているのに人件費は70%までで留まっているという すばらしい合理化・効率化に繋がったのではないでしょうか。この新米課長らの自己変革を伴う活躍ぶりに、「企業は人なり」を改めて実感した次第です。
 カレーハウスCoCo壱番屋の創業者の宗次徳二さんが、『独断』という著書を出されました。 自分にとってもこれ程に考え方の方向性を変えられたものはないくらいでした。
 宗次さんは、コロナ禍をどう過ごすのかが最後に記されています。 「あとになって振り返った時に、コロナ禍で人生が大きく変わったという人がたくさん出てくるに違いない。 私自身、改めて人生を振り返って思うのは、常に前向きで、感謝の気持ちを持ち、自分の関わる活動を発展させるために努力することが大切だ。 自らの欲求を満たし、面白おかしく日々を送るのもいいが、社会に目を向け、その発展のために力やお金を蓄積することも必要だと思う。 そういう生き方の転換を図るには、今はグッドタイミングといえるだろう。反省するべき点があれば素直に反省し、経営者であれば、 これから先の目標・夢を追い続けていく契機としていただきたいと思う。
 大事なのは終息した後である。どんな姿勢で生きるのか、一人ひとりにそれが問われることになるだろう。 いい再スタートが切れるように、今のうちから知恵をだして、自らの姿勢を正していきたいものだ」と。
 大いに自己変革して、充実したアフターコロナの人生を歩むべく、準備をしたいものです。
 『独断』を多くの人に読んでいただきたいと思います。

合掌